第1回根幹事業 2日目3日目 神社参拝

去る、1月14,15,16日の三日間、神奈川青年教師会の第23期根幹事業として、京都、奈良、三重の神社仏閣への参拝旅行に参加してきました。この記事では、神社参拝のことについて書かせていただきたいと思います。

旅行二日目の1月15日に、橿原神宮、大神神社に正式参拝させていただきました。橿原神宮は、「日本書紀」において、日本建国の地と記されている橿原にあり初代天皇神武天皇により創建された神社であります。広大な敷地を誇り、その中にある荘厳な本殿にて正式参拝をさせていただきました。普段我々が接している仏式の法要とは違う作法に新鮮な感覚を感じましたし、とても緊張しました。

午前中のまだ一般参拝のお客さんが少ない時間帯での訪問ということもあり、本殿内が静かで清々しい朝の空気に包まれとても神聖な気持ちで参拝を受けることができ、参拝後はどこか自分自身が生まれ変わったような気持ちになりました。

その後、移動を挟みまして、日本最古の神社であります大神神社にて正式参拝をさせていただきました。大神神社は三輪山麓の拝殿を中心とした広大な敷地内に多くの社があり、三輪山自体が御神体とされております。

こちらは昼頃の参拝ということもあり、また1月15日は大とんども行われていました関係で境内は多くの参拝客であふれかえり大変な賑わいとなっておりました。そのような賑わいの中、敷地中央に位置する拝殿にて正式参拝をさせていただきましたが、一人の日本人として日本最古の神社で拝殿に上がらせていただき、参拝の儀を受けさせていただけることへの感謝の気持ちで心が震えるような感覚を覚えました。

そして最終日は、伊勢神宮を参拝させていただきました。伊勢神宮は言わずと知れた日本を代表する神社であり、特に内宮は日本人の総氏神である天照大御神を祀る最も位の高いお宮とされています。古くから「日本人なら一生に一度はお伊勢参りを」と言われている程の神社であり、私自身恥ずかしながら初めての参拝でしたので大変貴重な体験をさせていただきました。

まずは外宮より参拝させていただいたのですが、その広大な敷地の規模に圧倒され、さらには元号が「令和」になり初めて迎える1月の中旬でしたので、参拝客の多さに大変驚きました。

内宮への参拝では、入口にかかる宇治橋の美しさに心を奪われ、その先にある内宮内はまさに聖域と呼ぶに相応しい独特の空気感に溢れており、心より感動いたしました。歩みを進めるごとに自然と、この日本という国に生まれてよかった。そして日本人としてこの国で生活させていただいている何気ない日常への感謝の思いが、心の中に湧いてきました。古くより日本人に脈々と受け継がれる「日本人としての心」、その「心の故郷」に正にふさわしい場所であると身をもって体現できたと思います。

先にも申しました通り、本年は新元号になって迎える最初の年でもあります。大変僭越ではございますが、内宮・外宮共に参拝の際には、新しいこの「令和」の時代の安寧を願い、そして日本国の繁栄を心より祈願させていただきました。参拝を終え、宇治橋を背に渡り終えた時には何とも言えぬ達成感が心の中に満ち溢れていましたが、それと同時に必ずまたこの地に戻って来ようと心に深く誓った次第であります。

今回の旅を終えて思うのは、我々僧侶は職業柄全国の寺院に参拝することは多いですが、神社メインで参拝旅行に行くことは意外にも少ない経験でした。そういった意味でも今回の参拝旅行は大変貴重な経験となりました。神奈川青年教師会第23期の根幹旅行は来年4月までにあと2回を予定しておりますが、次はどのような出会いがあり、どのような体験ができるか今から楽しみです。