女川町 仮設住宅慰問

6月25日、26日と、宮城県雄勝郡女川町へ仮設住宅慰問へ行って参りました。

いつも、僧侶として何かをしに行く、のではなく、現地のニーズに合う事をしに行く為に、現地のニーズマッチングはリアル・アイさんという御夫婦で活動されている現地の方にお願いしての慰問となっております。
桐ケ崎(旧第三小学校仮設)仮設住宅と、新田仮設住宅の2ヶ所を、噺家・春風亭一左さんと、太神楽曲芸・翁家和助さんのお二人をお連れして、非日常的笑いの空間のお届けを目的にしています。

私達青年教師会メンバーは、裏方にまわって、小さな肉まん・あんまんを蒸かして配食して、寄席さながらの演出を、と動きまわります。


春風亭一左さんの話は、「牛ほめ」ちょっとお間抜けな主人公が父親に命じられて、親類の新築の家をお祝いついでに褒めに行き、お小遣いを貰おうとするのだが・・・・という流れのお話。軽妙な展開が、ググっと人を引き寄せます。

翁家和助さんの太神楽曲芸は、スリルに溢れていました・・・ほ、包丁の刃先に包丁の刃先を乗っけて、さらにその上に包丁、その上で皿が廻る・・・・!!  さらに、日常に役立つ曲芸をも披露・・・。おっと、これは役に立ちすぎるので、ここでは語れません。
お二人はさらに、一緒になってもう一席、「茶番」を。ここでもやはり、笑いの渦を引き起こしておりました!
・・・実はお二人とも、震災後にご自身の芸を以って被災地慰問をされた経験があるとのこと。移動前に話していても、芸に対する想いが伝わってくるお二人でした。

仮設住宅へ慰問に行きますと、様々な方とお話する機会がございます。知らないことが、沢山。

例えば、夕方5時半から開演にした仮設住宅では、海の仕事は朝が早いとのことで、朝2時に起きるから、もう眠いんだ。というお話や、はたまた、仮設に居ると、何もすることがない。舟も、仕事も無いから、畑仕事してるけれど・・・という話を伺ったり。何も話を聞きに行く、というでもなく、何気なく会話が始まっている事が多いのです。
被災地の復興は、まだ果たされておりません。皆で関心をもつことが被災地への大きな助力となり得ます。私達神奈川青年教師会も協力出来る事をと、支援活動を続けて参ります。