わらべ地蔵を被災地へ

今回、山梨県から臨済宗妙心寺派の方々をお招きし、保土ヶ谷遍照寺内において「わらべ地蔵造りを御指南頂きました。

わらべ地蔵は名の通り童子形のお地蔵様で、手のひらほどの大きさです。

材料は香りの良い檜を使用し、角材の状態から少しずつ彫り上げていきます。慣れない彫刻刀を使用しての細やかな作業でしたが、温かいご指導もあり、青年会各僧が、それぞれ個性的な面持ちの味わい深いお地蔵様を彫り上げることができました。わらべ地蔵作成のプロジェクトは、臨済宗妙心寺派の方々によって神奈川のみならず全国で展開されており、そこで造られたお地蔵様は全て東日本大震災の被災地へと送られています。

全国から送られたわらべ地蔵は現地の方々に非常に喜ばれ、親しんでいただいており、中には肌身離さずバッグの中に入れて持ち歩く方もいらっしゃるとのことです。神奈川青年会で作成したわらべ地蔵もまた現地の方々に慈しんでいただき、微力ながら被災された方々の心の支えになることができればと、青年会一同願うばかりであります。

また、この度手厚いご指導を賜りました山梨県の青年僧、仏師の皆様には、改めて御礼申し上げます。

記事:鷲雄(春)