9月11日~14日まで北九州北部災害ボランティアに神奈川青年教師会で現地に足を運びました。
私自身7月に福岡で災害が起きたことを、あまり把握していないまま、今回の活動に参加しました。
実際に被災地の状況を自分の目で見て、心がとても痛みました。同じ日本に住んでいるとは思えない光景が目に飛び込んできたときは、言葉になりませんでした。
初日、現場に到着し、家の中に土砂が入っていたり、硝子が割れていたりといった惨状を目の当たりにした時などは、実際に自分の家が同じようになってしまったらと考え、複雑な気持ちになりました。
被災された方のお宅の中に入り作業を進めていく中で、土砂を出す作業をしている時、1枚の家族写真を僕は見つけました。
その写真を見て私は、1日でも早い復興ができまた昔みたいな生活に戻れるようにしてあげたいと感じました。
2日目には梨園の土砂をなくす作業をしました。
作業を始めた頃は中々土砂が減らず、心が折れそうになりました。
前日の疲れもあり、私は力が全く入らず土砂を運ぶのもかなりしんどかったのですが、周りの先輩方や他のボランティアの方たちが、一生懸命土砂を片付け、1日でも早く梨園を復興して欲しいという皆さんの表情をみて、私は何の為にここにきているのだろうなど、もう一度考え直し、気合を入れ直し作業に取り掛かりました。
徐々に土砂は減り、作業を始めた頃と比べ見違えるほど綺麗になりました。機械の力を借りず皆が協力をして作業を完了できたときは達成感を感じました。
ですが、その梨園も復興するのに時間がかかりそうです。宿舎に戻るまでの周りの景色を見ていても、復興までにかなりの年月と時間がかかるなと思いました。
山の崖の土砂や樹木、道路の崩落など、ニュースでよく目にする光景を実際に自分の目で見たとき、私自身、それが現実か非現実か分からなくなりました。
被災された方々は今も避難所生活をしていらっしゃると聞きます。完全な復興までにはまだまだ長い月日がかかるとは思いますが、1日でも早く被災者の皆様が普段通りの生活を取り戻せるよう、切に願っております。
記事:吉本敬英