山梨県雪かきボランティア

2月27日、山梨県は大月に雪かきボランティアに行って参りました。
2月14日に降った大雪は、生活を危機に追いやる大災害となりました。それが今もつづく地域が多くあるのです。

この事実を前に、少しでも何か力になれれば、という人たちが全国から、各地域のボランティアセンターに集まり、ニーズに基づいて雪かきの任務をこなしていくのです。
私達、神奈川青年教師会もそんな気持ちをもった一人、なのです。

さて、雨が降っているとボランティアセンターは、ボランティア活動の安全を考えて休み、なのですが、訪問してみましたら、緊急の依頼があるとのことで、我々5人を含めて集まっていた10人のボランティアさんが2部隊に分かれて、雪かきに向かいました。

向かったのは中央道の笹子トンネルのある笹子地区です。山に囲まれた地域は、雪が溶けにくい為、多くの雪が残っていましたが、メインの国道はスムーズに車で進めるようになっていました。車道を除雪したため、歩道に大量の雪が山積みになっており、これでは人の歩く所がない!!という状況の所も少なくありません。

歩道の確保も急務ではあるのでしょうけれども、雪の問題は、除雪した雪を何処に置くのか、が、一番の悩みどころである、というのを痛感いたしました。

さて、ボランティアセンターに上がってきたニーズ・・・『緊急を要する依頼』というのは、民家のライフラインの確保、なのです。

家庭で使われているプロパンガスのボンベが大量の雪で埋まり、さらに屋根からの落雪で埋まって、気温が上昇し、雪が固まる。プロパンガスを交換しようにも、交換出来ない。
そんな状況のお宅が非常に多いのです。

加えて、一人暮らしの御老人や、高齢の世帯には、この大量の雪かきはとてもとても出来るものではありません。病院や買い物に行くための車さえ、雪に埋もれてしまい、車に近付く事すらできない状況であったりします。

そんな状況をボランティアの雪かきによって、なんとか改善していく。雪が溶けるのを待っているなんて出来ません。

山のような雪を、ひたすらに除雪しつづける一日。
車を雪の中から掘り出し、ガスボンベを交換可能な状況に出来たことで、一応の任務は完了致しました。

各地で農場や果樹園、畜産にも深刻な影響を及ぼしている雪害ですが、私達も出来る事をコツコツと少しずつでも協力をしていけたらなあと思っております。

記事  野村