降誕会を迎えて

誕生日と言うのは、この世に生を受けたモノに平等に与えられるものです。この世に生を受けると言う事はとても喜ばしい事と私は思います。

神奈川青年教師会が鹿野会長期に変わって早2ヶ月。法会に関しても今期2回目となります。今回の法会は「降誕会」。宗祖弘法大師のご生誕をお祝いする法会です。

こと高野山に於いては、この法会は勿論の事、青葉祭りというお祭りを開催し、前日は前夜祭として町内をねぶたが通ったりと2日間にわたり大変な賑わいとなる一大行事です。

今年度も、延命寺様の年間行事に青年会としてご出仕させて頂きました。この行事に青年会としてご出仕させて頂いて、今年で早いもので5年。この5年の内2年間は私が青年会長を務めさせて頂き、延命寺様のご好意により、お檀家様の前で法話までさせて頂いたりと、私だけでなく我々青年僧にとって貴重な経験の場となっていると思います。

さて、私にとってこの降誕会は少し特別な法会でもあります。あくまでも私個人の事ですが、10年間高野山に居させて頂いたのですが、高野山高校3年生の時この降誕会の前讃頭人に抜擢して頂いたという事です。

この頭人に選ばれるには声明のレベルがクラストップ10人に入らなければ出来ません。その10人に選ばれた事がその後の私にとってかなりの自信となっております。たったそれだけの事と思われるかもしれませんが、自信と言うのはそう言うものではないでしょうか。

青年会はある意味失敗が許されます。いや、青年会だからこそ色々な事を経験し、むしろ失敗もすべきです。その経験と言うのは将来住職になられた際に、プラスとなり自信となるはずです。

先にも書きましたが貴重な経験の場です。今年も多くの青年会員と一緒に法会を執行出来ましたが来年はより多くの会員と法会を執行出来る事を切に願っております。

合掌
記事:入谷