御影供(於 東光寺)

平成29年10月25日、医王山東光寺に於いて御影供を執行しました。

私たち真言宗では、大師の恩恵への感謝を表すために御影を奉り供養の法会を行います。

3月21日の御入定の日に行う法会を正御影供、3月21日の旧暦に当たる日に行う法会を旧正御影供、その他の月の21日に行う法会を月並御影供と申します。

お大師様の御影を拝しますと、右手に五鈷杵、左手に念珠を2匝にして房をこちらに垂らしておられます。

五鈷杵は、この世に生き続ける仏様の5つの知恵を表しております。法界体性智、大円鏡智、平等鏡智、妙観察智、成所作智の五智です。一方、念珠は仏様の豊かな慈悲の力を表しております。お大師様が房をこちらに垂らしておられるのは、お大師様の慈悲のお力に私たちがお縋りし易いようになさっているのです。

今回の御影供では厳かな雰囲気の中、出仕した青年会員の皆で、日々私たちを守護してくださるお大師様に報恩の誠を捧げることが出来ました。また、この現状に満足せずさらに精進することを誓いました。

合掌

記事:丹野政昂