3月11日。震災より丸3年。節目の日を迎えました。
当会では、炊き出しをはじめ、色々な形でのお手伝いを継続しておりますが、特にこの日には被災地各地にて、震災でお亡くなりになった方々のお慰めであり、未だ発見されていない方々の早期発見、そして、避難生活をされている方々の一日も早いご安心を念じながらお参りさせていただいます。
今年は、多くの小さな命が失われた「大川小学校」と、ご縁を頂いた閖上地区の方々が住まわれている、「植松入生仮設」にて現地の方々と共に2時46分を迎え、町中に響くサイレントと共に黙祷。その後、皆さんに献花をしていただきながらの読経となりました。
お世話を頂いた自治会長さんは、「決してぬぐい去る事の出来ない悲しみの中にも、私達は前を向いて生きていかなければいけない。この震災でなくなった方にも、ご先祖様にもそんなご報告をさせていただきたい」とお話し下さいました。
早くも3年なのか、未だ3年なのか、それぞれ感じる所ではありますが、遅々として進まない復興状況を目の当たりにして、「いつまでこの生活が続くのか」とのご不安を抱えながら過ごされたお時間はどんなにお辛いものであったか。ある報道では、震災直後よりも自ら命を絶つ方が増えているとのこと。現地の方の話を聞いても、水光熱費すら払えずにいらっしゃる方も多く、本当に我慢に我慢を重ねての方々がまだまだ大勢いらっしゃるのです。
あれから3年。あの年に生まれたお子さんは今春には入園を迎える子もいます。進級進学とそれぞれに新しい生活のスタートとなる時でもあります。今一度、当会して何が出来るのかを深く考え、現地の状況にあわせた継続的支援を続けて参ります。
★記事: 鹿野融真