第1回 弘法大師足跡巡礼の旅(3日目)

第1回お大師様の足跡巡礼の旅、3日目。この日は槇尾山施福寺、久米寺、室生寺に参拝させていただきました。


施福寺さんには、お大師様が剃髪・出家得度されたという伝説があり、また、お大師様が唐より戻られてからしばらくの間滞在されていたと言われている場所です。

山頂の近くには、お大師様が得度をされたという愛染堂があり、またそこから少し階段を登ったところには御髪堂があります。ここに、剃髪したお大師様の髪が納められているという言い伝えがあるそうです。


本堂に辿り着くまではとても急な山道でした。前日町石道を下山した疲れもあってか、大変きつい道程でしたが、登りきったという達成感がありました。


施福寺さんの参拝を終え、昼食の後、次は久米寺さんを参拝させていただきました。


796年、お大師様23歳の時、夢のお告げで久米寺東塔から経文を探し当てました。

それが大日経です。お大師様はその大日経でどうしても読めない部分があり、それを解読するために入唐を決意し、唐で修行した後は、久米寺で真言宗を開いたとされています。

3日目の最後は室生寺さんを参拝させて頂きました。

室生寺さんは真言宗室生寺派の大本山です。宀一(べんいつ)山と言うそうです。

女人禁制であった高野山ですが、室生寺さんでは女性の参拝を許されていたことから「女人高野」の別名があります。


本堂の横、石段の上に国宝である五重塔があります。

日本で最も小さいとされていることから「弘法大師一夜造りの塔」と例えられています。

五重塔の脇を通り、急な石段を登りきると奥の院があります。足の疲労がたまっている方々も多かったので、行ける方は行きましょう、ということになり、私も一緒に参拝をさせていただきました。

石段の途中、奥の院の位牌堂が見えてきます。近くでみるとその大きさ、迫力に圧倒されます。まるで清水寺みたいだなと思っていたら、懸造りという同じ手法でした。


奥の院の御影堂(大師堂)には、お大師様42歳の時の像を安置しているそうなのですが、残念ながら見ることは出来ませんでした。



参拝を終え宿に着き、巡礼の旅3日目は終了しました。

旅を振り返ってみますと、自分の勉強不足で全く知らなかったことと、何となく聞いたことがあることの両方があり、面白かったです。

ただ参拝して終わりでなく、見て聞いて感じて、帰ったら良く調べたいという気持ちが強く湧いてきました。

中々その場に行くことが出来ませんので、今回この根幹事業に参加出来て嬉しく思います。第2回の巡礼の旅も楽しみです。