12月10日(日)、今期第1回目の根幹事業・縁結びの会を高野山東京別院にて開催させて頂きました。
今期会長の鹿野融真師(恩田徳恩寺)は、青年会員と同世代の方々の未婚問題や深刻な寺離れについて、青年会でも何かお手伝いできないものかと以前から考えておりました。
高野山では、古来より仏様とご縁を結ぶ「結縁灌頂」が行なわれております。これにヒントを得て、仏様とだけでなく「人と人のご縁を結ぶ」場としてお寺を活用する事業を行うことで、未婚問題と寺離れ問題の両方に対して、微力ながらも現状改善への貢献ができるのではないか、と会長が考えたことが今回の「縁結びの会」の始まりでした。
この事業を行うにあたり、実行委員長をやって欲しいと会長から言われた時には、嬉しい思いと同時に、未婚の私に務まるのだろうか、と少し不安になったことを覚えています。
実行委員会を昨年4月に立ち上げ、本事業についての会議を数多く行って参りました。開催場所を決めるにあたっては、色々と悩みましたが、高野山東京別院のお大師様が「結び大師」であるということで、東京別院でやらせて頂くことになりました。
その他にも色々問題はありましたが、実行委員の皆様や理事の方々に助けられ、何とか事業企画の骨子がまとまりました。
9月にはチラシを作成し、支所下寺院様に配布をさせて頂きました。その後にも、高野山東京別院の萬燈萬華会にてチラシ配りをさせて頂いたり、SNSを活用して呼びかけを行ったりしました。当初は定員に達するか不安に思われておりましたが、最終的にはほぼ予定通りの定員となり、縁結びの会当日を無事迎えられる運びとなりました。
当日は、少し寒いながらも天気は冬晴れで、縁結び日和の天候でした。今回は、男性15名、女性17名、計32名の参加者の方々が集まって下さいました。
13時より受付を開始し、13時35分から開始となりました。最初に、当日の予定を説明し、次に良縁成就祈願法会を行いました。
この時の読経は、一部を参加者の皆様とご一緒にお唱えをさせて頂きました。
その後、当会会長による法話を聞いて頂き、本堂での開会式を無事に終えることが出来ました。
この時点では本堂ということもあり、参加者の皆様もお話をほとんどしていなかったので少し心配になりましたが、次の縁結びカード交換になると大変盛り上がり、様々な話を積極的になさっているのを見て安心しました。
縁結びカード交換が終わり、少し休憩を挟んでから数珠作りを開始しました。
まず始めに青年会員による説明を行い、その後に自分の好きな石を選んでもらって作り始めて頂きました。
自分の手首に合う数珠を作るためには、一人ではなかなか難しいところがあります。
男女でそれぞれの手首に数珠をかけ、お互いに結び合う作業は、触れる距離が近くなるせいか、皆さん楽しそうに行なって頂けました。
ただ、この数珠を結ぶ所で紐が切れてしまう方々が出てしまい、大変ご迷惑をおかけしてしまいました。中には、不吉に感じてしまった方もいらっしゃるかもしれません。
これは、数珠玉に空けてある紐を通す穴の周辺部分が、石の種類によっては少し粗削りになっているものがあったことが原因です。
結ぶ時に紐が引っ掛かり、切れてしまったようです。次回数珠作りを企画する時は、こうしたことが無くなるよう、用意する石を吟味するつもりでおります。
数珠作りを終えた方々には、そのまま本堂へ移動して頂きました。
本堂では、当会前期の会長である入谷光裕師が護摩を焚いていて下さり、そこに作った数珠を薫じて皆様の良縁を祈願させて頂きました。
当日ご参加の皆様には、受付にて事前に護摩木をプレゼントしましたので、その護摩木を火に焼べて頂きました。
この頃になりますと、皆様もお互いに自然な会話をして頂けるようになっており、とても良い雰囲気に感じました。
本堂を出た後は、休憩を挟みフリータイムに入りました。あまり多くの青年会員が居ますと自由に話しづらいかと思いましたので、数名の青年会員を残し、後の者は他の場所の片付けなどをしていました。
フリータイム終了後、これで男女が一緒になるのは最後になるので、参加者皆様の前で実行委員長の私から本日の御礼の挨拶をさせて頂きました。
その後、男女別々の控え室に移動して頂き、自分の気になる人の名前が書いてある封筒に自分の連絡先カードを入れて頂きました。
入れ終わった方からアンケートを書いて頂きました。そのアンケートを受付に渡して頂き、その参加者の方への連絡先カードが入っている封筒を受け取って頂きました。男女すべての封筒受け渡しが終わった時点で、今回の縁結びの会が終了しました。
今回、青年会で行う始めての縁結び事業でしたので、当方の不手際もあり、参加者の皆様のみならず、支所下寺院の皆様方にもご迷惑をおかけしてしまった部分が少なからずあったのではないかと存じます。誠に申し訳ございませんでした。
今回のアンケートでは、参加者の皆様から反省すべき御意見もいくつか頂戴しております。それらを踏まえ、次回の改善点として生かしていけるよう、努力して参ります。
ただ、アンケートの全体的な印象としては、満足して頂けた方が大変多かったようで、この結果は励みになりました。第1回目としては、自分で言うのも可笑しいですが良い「縁結びの会」が出来たのではないかと思っております。
これも、ご協力下さった支所下寺院の皆様、開催場所や萬燈萬華会でチラシ配布でお世話になりました高野山東京別院様、近隣の青年会の方々、お手伝い頂いたスタッフの方々、そして何より、今回の「縁結びの会」にご参加下さった皆様のお陰です。
「縁結びの会」はこれで終わりではありません。
第2回目も企画して参ります。今回の反省点を実行委員会でしっかり話し合い、より良い会にしていく所存です。その際は、また皆様ご協力のほど、宜しくお願い申し上げます。
合掌
記事:根幹事業実行委員長 井上正真