去る11月3日(土)、「高輪結び大師」と称される高野山東京別院にて、第2回縁結びの会を開催いたしました。今回は年齢別に2部制を敷き、午前午後にそれぞれの参加者をお迎えする形を採用いたしました。鹿野会長たっての肝入り事業である当企画も第2回となり、第1回の浅慮を省みながら内容や運営に一層の充実を図り、幸いにも多くの参加者(午前午後合わせて男女約40名)にお越しいただく恰好となりました。
御大師様とその御教えの下、まずは良縁成就祈願法会に始まり、プロフィールカードを交換しての自己紹介、前回好評をいただい腕輪念珠作り。良縁護摩祈祷にフリータイムと、従来のお見合い・婚活パーティに仏教のエッセンスを取り入れ、和やかさと厳かさが調和する仏縁結びとなったように思われます。
積極的な参加者も多く、フリータイム中に意中の異性にアプローチをされる方も見られました。また、意気投合した同性との連絡先交換など、ご縁を大事にする寺コンならではのシーンも鹿野会長の狙いの一つであります。肝心のその後については、まだ実施から日が浅く交際に発展したとのご報告はございませんが、そこに向けての会食などは多くなされているとのことであります。
我々青年僧の役目はただ単に出会いの場を提供するだけでなく、緊張されている参加者同士のコミュニケーションが円滑に進むようにお手伝いをする「アイスブレイカー」という一面も持ちます。今回は初挑戦の前回に比べて滞りがなかったかと感じましたが、及第点とはいかなかったでしょう。邪魔にならないようさりげなく、しかし積極的に参加者に携わるという行動は、我々が日頃修している法事や葬儀での檀信徒との付き合い方の応用です。檀務と縁結びでの経験は相互に作用し、それぞれの活動の一助となることでしょう。
現在、今年度末に開催予定の第3回に向けて、会議を重ねているところです。鹿野期も残すところあと3カ月となりましたが、その集大成となるよう、会員一同鋭意邁進して参ります。