6月15日、弘法大師誕生会を中山長泉寺に於いて厳修いたしました。
法会の前に勉強会の時間を設け、福生寺御住職 美松寛昭僧正をお招きして、弘法大師の祈り・読経のリズム・人々の苦しみに寄り添うために自分自身に苦行を課すこと・『祈る力』についてなどのお話を聞かせていただきました。
美松僧正の経験やお考えに基づくお話は教科書には載っていないような興味深い事ばかりで知識を深め、意識を高めてから法会に望むことができました。
本堂では感染症対策のために座坪はソーシャルディスタンスを確保し、換気のため戸を開け放ち、マスクを着用したまま読経しました。
コロナ禍以前は習礼の時間を設けておりましたが、なるべく人が集まる機会を減らすべきだという考えで習礼は行いませんでした。ですが実際に法会が始まれば14名の僧侶による読経の高さやリズムがすぐに合っていき、やがてぴったりと重なりあった声が堂内に響く感覚はとても心地よく感じました。
勉強会で美松僧正にお話していただいた「読経のリズムは心身に強く影響する」ということを職衆の皆様も早速感じながら祈ることができたのではないかと思います。
美松僧正、誕生会に出仕していただいた会員の方々、開催にむけてアドバイスやご意見いただいた皆様にこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。コロナ禍で不安な生活が続いておりますが、このような状況下でも共に研鑽を積んでいけるように青年会法会部としてできる祈りの形をこれからも模索して行きたいと思います。